1997年に発売された名作RPG『サガ フロンティア』が、グラフィックの向上や新シナリオの追加を経て、2021年に『サガ フロンティア リマスター』として蘇りました。
7人の個性豊かな主人公が織りなす物語や、自由度の高いゲームシステムが魅力の本作ですが、「1人あたりのプレイ時間は?」「全キャラクリアにはどれくらいかかるの?」と気になる方も多いはず。
本記事では、各主人公ごとのクリア時間の目安や、全編をやり込む際に必要なプレイ時間、さらにはリマスター版で追加された新要素のボリューム感まで、わかりやすくまとめてご紹介します。購入前の参考や、攻略の目安にぜひご活用ください。
サガ フロンティア リマスターの基本情報
『サガ フロンティア リマスター』は、1997年にPlayStationで発売されたRPG『サガ フロンティア』のリマスター作品です。発売元はスクウェア・エニックスで、対応機種はPlayStation 4、Nintendo Switch、Steam(PC)、iOS、Android。2021年4月15日にリリースされました。本作の最大の特徴は、7人の主人公それぞれの視点で物語を楽しめる「フリーシナリオシステム」。プレイヤーの選択や行動により進行が変化し、自由度の高さが魅力です。
リマスター版では、グラフィックの高解像度化、倍速機能の搭載、UIの改善など、現代のプレイ環境に合わせた最適化が施されています。さらに、オリジナル版では未実装だった“ヒューズ編”が追加され、全主人公の物語を別視点から再体験可能に。また、カットされたイベントや新規カットシーンの実装により、物語の深みも増しています。新規プレイヤーも往年のファンも楽しめる、完成度の高いリマスター作品です。
主人公別のクリア時間目安
以下は『サガ フロンティア リマスター』の主人公別クリア時間の目安をまとめた表です。プレイスタイルや熟練度により前後しますが、通常プレイの想定時間として参考にしてください。
主人公 | プレイ時間目安 | 難易度の傾向 | 特徴・コメント |
---|---|---|---|
レッド | 約6~8時間 | ★★★☆☆ | ヒーロー要素が強く、戦闘も多めの展開。王道な流れで進行。 |
ブルー | 約5~7時間 | ★★★★☆ | 魔術師系。分岐要素ありでルートによって難度が変化。 |
エミリア | 約5~6時間 | ★★☆☆☆ | シナリオがわかりやすく、初心者向け。進行も比較的スムーズ。 |
アセルス | 約6~8時間 | ★★★★☆ | 分岐の多いシリアスな物語。演出が印象的でボリューム感あり。 |
T260G | 約5~6時間 | ★★★☆☆ | ロボット主人公。ゲームバランスも安定しており中盤向けに最適。 |
クーン | 約4~6時間 | ★★☆☆☆ | 比較的短めで進行しやすい。育成要素が楽しい軽めのシナリオ。 |
ヒューズ | 各主人公ごと+1~2時間 | ★★★★☆ | リマスター限定。各主人公の物語を別視点で追体験できる追加編。 |
プレイ時間は主人公ごとにある程度の目安はありますが、実際の所要時間はプレイヤーの進め方や戦闘スタイルによって大きく前後します。たとえば、戦闘を避けながら進めれば短時間でクリアできますが、技の習得や装備集め、イベントの網羅を目指す場合は、それだけ時間がかかります。
また、本作は「フリーシナリオ制」を採用しており、同じ主人公でも選択肢やルートによって展開が異なる場合があります。特にブルーやアセルス、ヒューズ編などは、分岐イベントやセリフの違いが豊富で、何度もプレイしたくなる作りになっているため、1回のプレイ時間以上に“体験”の幅があるのも特徴です。
リマスター版で追加されたヒューズ編は、各主人公のシナリオをヒューズの視点で再体験する構成となっており、単に「追加エピソード」というだけではなく、物語の裏側を知る手がかりとしての役割も担っています。そのため、ヒューズ編を含めて全主人公の物語をプレイする場合は、最低でも40〜50時間、イベントを網羅したりコンプリート要素を意識した場合は60時間以上に達することもあります。
プレイヤーによっては、「まず全主人公をクリア → 後でヒューズ編を一気にプレイ」といったスタイルも多く見られます。そうした構成を意識すると、無理なくリマスターの魅力をフルに楽しむことができるでしょう。
やり込み要素と追加コンテンツ

『サガ フロンティア リマスター』は、単なる懐かしさだけで終わらない、奥深いやり込み要素が魅力のひとつです。まず基本的なやり込みとして、全7人の主人公シナリオを完全クリアすることが挙げられます。それぞれの主人公に独自のイベントやダンジョン、戦闘スタイルがあるため、1人1人の攻略が新たな発見の連続になります。
さらに、リマスター版で新たに追加されたヒューズ編は、過去の物語をヒューズ視点で追体験できる“アナザールート”的な位置づけ。各主人公ルートごとに内容が異なるため、ヒューズ編だけでも複数回のプレイが推奨されるボリュームです。
また、戦闘・育成要素も豊富で、技や術のコンプリート、陣形と連携技の研究、装備アイテムの収集など、どこまでやり込むかはプレイヤー次第。モンスターキャラの形態変化やロボ系の装備ビルドなど、個性ある成長システムも攻略のしがいがあります。
そのほか、リマスターではグラフィックの高解像度化、倍速モード、セーブスロットの増加、UI改善など、快適なプレイ環境も整備。未実装だったイベントの復活もあり、原作では語られなかったシーンを楽しめるようになっています。
また、難易度の高いボス戦に挑戦することで、戦術の理解が深まり、攻略達成時の達成感もひとしおです。トロフィー/実績コンプリートを目指す場合は、約70〜80時間以上のプレイが必要になることもあり、長期的に楽しめる内容となっています。
リマスター版での主な変更点・追加要素一覧
- 新主人公「ヒューズ編」追加(全7編)
各主人公の物語をヒューズ視点で追体験できる完全新規シナリオ。 - 未実装イベントの復元・追加
オリジナル版では未収録だったイベントが復活し、物語がより補完されている。 - グラフィックの高解像度化
2Dドットの魅力を残しつつ、現代機向けにHD画質で描き直し。 - 倍速モードの搭載
戦闘や移動を高速化でき、快適なプレイが可能。 - UI(ユーザーインターフェース)の改良
メニュー画面やステータス表示が現代的に整理され、操作性向上。 - オートセーブ機能の追加
不意のゲームオーバーにも対応しやすくなった。 - セーブスロットの拡張
従来より多くのデータを保存でき、周回や分岐プレイに便利。 - 新たな技・術の追加
一部キャラに新技が追加され、バトルの戦略性が向上。 - バランス調整の実施
一部キャラや敵のパラメータ、イベント条件などに細かな調整あり。
これらの変更により、原作ファンだけでなく初めてプレイするユーザーにとっても、より遊びやすく、奥深く楽しめるリマスター作品となっています。
プレイ時間アンケート(回答者:14人)
総プレイ時間 | 回答者数 | 割合 |
---|---|---|
~20時間 | 2人 | 約14% |
21~40時間 | 4人 | 約29% |
41~60時間 | 5人 | 約36% |
61時間以上 | 3人 | 約21% |
- 14人中2人(約14%)が20時間以内でプレイを終了しており、これは「1人だけクリアして満足したライトユーザー層」に多い傾向です。
- 最も多かったのは「41~60時間」のプレイ(5人)で、全主人公を楽しみつつある程度やり込んだ層です。
- 「61時間以上」のヘビーユーザーは全体の約21%で、ヒューズ編含む完全制覇派と見られます。
まとめ:プレイスタイル次第で楽しみ方が大きく広がる一作
『サガ フロンティア リマスター』は、ただの懐かしさにとどまらない、多彩なシナリオと深いやり込み要素が魅力のRPGです。1人の主人公だけなら約5~8時間でクリアできますが、全7人+ヒューズ編までプレイすると50~60時間以上のボリュームになります。
さらに、技・術・装備の収集や裏ボスへの挑戦などを含めたコンプリートを目指せば、70~80時間を超えることも珍しくありません。リマスターによって快適性も向上しており、現代のRPGファンにも安心しておすすめできるタイトルです。
自分のプレイスタイルに合わせて、短時間でもじっくりでも楽しめる。そんな自由な遊び方ができる本作は、まさに“今こそ遊ぶ価値があるリマスター作品”と言えるでしょう。