2024年11月14日、シリーズ屈指の人気作『ドラゴンクエストIII そして伝説へ…』が、美しいHD‑2Dグラフィックで生まれ変わりました。ファミコン版から35年以上の時を経て登場した本作は、原作の物語を忠実に再現しつつ、主人公の父・オルテガに関する新たなエピソードや、新クラス「モンスター使い」などの追加要素を盛り込み、より奥深い冒険を体験できます。
戦闘速度の調整や快適なUIなど遊びやすさも向上し、初めてプレイする人にもおすすめ。本記事では、このHD‑2D版ドラクエIIIのクリア時間目安や寄り道要素、そして多少のネタバレを交えながら見どころを紹介します。
基本情報
タイトル | ドラゴンクエストIII そして伝説へ… HD‑2D版 |
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発売日 | 2024年11月14日(木)※Steam版のみ11月15日(金) |
対応機種 | Nintendo Switch PlayStation 5 Xbox Series XS Windows(Steam/Microsoft Store) |
販売形態 | Switch・PS5:パッケージ版/ダウンロード版Xbox・Steam・Windows:ダウンロード版のみ |
価格(税込) | 7,678円(税抜 6,980円) |
開発 | スクウェア・エニックス |
キャラクターデザイン | 鳥山明 |
音楽 | すぎやまこういち |
ジャンル | ロールプレイングゲーム(RPG) |
ストーリー概要 | 主人公が父・オルテガの遺志を継ぎ、魔王バラモス、そして大魔王ゾーマに挑む物語 |
クリア時間目安(HD‑2D版)
プレイヤーの進め方・寄り道の有無・戦闘速度設定によってクリア時間が大きく変わります。
ここでは、初見プレイ/経験者プレイ/やり込みプレイの3パターンに分けて、時間目安とその内訳を解説します。
初見プレイ(シリーズ未経験者/ストーリー重視)
目安:40〜50時間
- 序盤(アリアハン〜船入手まで:約10〜15時間)
船入手までは行ける範囲が徐々に広がるため、町や村での会話・イベントを全て回ると時間がかかります。新規プレイヤーはダンジョン構造の把握や謎解きに時間を要することが多く、特に「カンダタ戦」「シャンパーニの塔」などで足止めされやすいです。 - 中盤(船入手後〜バラモス討伐:約15〜20時間)
船で世界中を探索できるようになりますが、自由度が高いため寄り道時間が増加します。HD‑2D版では父・オルテガの足跡を辿る追加イベントが複数発生し、これらを回収すると+2〜3時間は増えます。 - 終盤(アレフガルド突入〜ゾーマ撃破:約10〜15時間)
原作通りゾーマ戦までの流れですが、ラスダン前のレベル上げや装備集めに時間をかけるプレイヤーが多く、さらに1〜2時間ほど伸びます。
経験者プレイ(過去作プレイ済/効率重視)
目安:25〜35時間
効率化ポイント
- 戦闘速度を「超速」に設定し、ザコ戦はオートで処理
- メタルスライム狩りを適所(アッサラーム周辺・ネクロゴンド手前など)で実施し、短時間で必要レベルまで到達
- 転職は最低限にとどめ、必要な呪文だけを習得して進行
寄り道の削減
オルテガ関連イベントや一部の小クエストを省略することで、終盤までの移動・戦闘時間を大幅短縮できます。
これにより最短ルートで25時間台のクリアも可能です。
やり込みプレイ(寄り道・コンプ要素重視)
目安:70〜100時間以上
やり込み要素
- 全職業マスター:転職システムを駆使し、各職業で必要レベルまで育成(1周で全員をマスターする場合、+30時間以上)
- 隠しボス「しんりゅう」討伐:バラモス討伐後の隠しダンジョンで高難度戦闘に挑むため、レベル上げ+装備強化に多くの時間を消費
- 新クラス「モンスター使い」育成:仲間にしたモンスターの育成やスキル強化は長期戦になりやすく、特定モンスター狩りだけで数時間かかるケースも
- アイテム&図鑑コンプリート:レアドロップや限定イベントの回収に膨大な時間が必要
結果として
ストーリークリア後も遊び続けるプレイヤーは100時間超になることも珍しくありません。周回プレイや縛りプレイ(職業固定、装備制限など)でさらに時間を延ばすことも可能です。
時間短縮のコツ
HD‑2D版は戦闘速度やUIの快適化で短縮しやすくなっていますが、それでも寄り道や育成で時間がかかることがあります。ここでは、なるべく早くエンディングに到達するための具体的なポイントを紹介します。
1. 戦闘速度設定を最大活用
- オプションで戦闘速度を「超速」に設定すると、通常戦闘の時間を大幅にカット可能。
- 特に経験者プレイでは、雑魚戦はほぼオート戦闘で処理して問題ありません。
- ボス戦だけ手動に切り替えて戦略的に戦えば、効率と安定性を両立できます。
2. 効率的なレベル上げ
- 序盤:ロマリア周辺での安定狩り
- 中盤:アッサラーム北の砂漠や、ネクロゴンド手前のメタルスライム狩りが効果的
- 終盤:アレフガルド突入後のメタルキング(稀に出現)を狙えば一気にレベルアップ
- レベル上げは必要最小限に抑え、ボス戦直前だけ集中的に行うのが時短のコツです。
3. 転職は最小限に
- 全職業を極めるのはやり込み専用。
- クリアだけを目指す場合は、僧侶や魔法使いを1〜2回転職する程度で十分。
- 回復・補助呪文を早めに習得しておくと、後半の移動・回復時間が短縮されます。
4. 寄り道の取捨選択
- オルテガ関連のサブイベントは物語に深みを与えますが、全てを追わなくても本編クリアは可能。
- 宝箱回収や全NPCとの会話は時間を消費するため、装備更新に直結しないものは省略すると時短になります。
5. 装備更新の計画
- 全ての町で装備を更新する必要はありません。
- 重要装備の更新タイミングだけを押さえれば、お金稼ぎの時間を短縮できます。
- 例:鉄のやり→バトルフォーク→雷神の剣
- 高額装備は無理に揃えず、ドロップやイベント入手を活用するのが効率的です。
6. ダンジョン攻略の効率化
- 事前にマップ構造を把握しておくと迷う時間を削減可能。
- ダンジョン突入前に回復アイテムをまとめ買いし、再訪問回数を減らす。
- 「ルーラ」「リレミト」を習得しておくと、移動時間とリスクが大きく減ります。
効率重視のプレイでは、不要な寄り道を省き、必要な強化だけを行うことが鍵です。戦闘速度・レベル上げ・転職・装備更新を最適化することで、初見でも35時間以内、経験者なら25時間台でクリア可能になります。
やり込やり込み要素と追加時間(HD‑2D版)

HD‑2D版ドラクエIIIは、メインストーリーをクリアした後も長く遊べるやり込み要素が多数存在します。
やり込みをどこまで追求するかによって、プレイ時間は一気に+数十時間〜100時間以上に膨らみます。
隠しダンジョン&隠しボス「しんりゅう」
- バラモス討伐後に挑戦できる高難度ダンジョン。
- 敵の攻撃力が高く、レベル上げや装備強化が必須。
- 「しんりゅう」は特定条件で願いを叶えてくれる要素も健在。
- 追加時間目安:10〜15時間(レベル上げ+攻略時間含む)
2. 全職業マスター
- 転職を繰り返して全職業の呪文・特技を習得。
- レベル50以上を何度も育成する必要があり、膨大な時間を要します。
- 効率化しても最低30時間以上は追加される長期的コンテンツ。
- 追加時間目安:+30〜50時間
3. 新クラス「モンスター使い」の育成
- 敵モンスターを仲間にして戦闘や支援に活用可能。
- 強力なモンスターほど出現率が低く、育成時間がかかる。
- 好みのモンスターを集め切るには、周回プレイや長時間の狩りが必要。
- 追加時間目安:+10〜20時間
4. アイテム&モンスター図鑑コンプリート
- レアドロップや期間限定イベント品などを全て収集。
- 図鑑埋めはモンスター出現率の低い地域を何度も周回する必要あり。
- 追加時間目安:+15〜25時間
5. 周回プレイ・縛りプレイ
- 職業固定プレイ(例:全員武闘家)、装備制限プレイ(布の服のみ)など、独自ルールで再挑戦。
- ストーリーの理解度が高まると同時に、戦略性も増す。
- 所要時間は条件次第だが、1周25〜35時間程度。
6. オルテガ関連イベント完全回収
- 初回プレイで見落としがちなオルテガの足跡イベントや追加会話シーンを全て回収。
- ストーリー的な深みが増すため、物語をじっくり楽しみたい人におすすめ。
- 追加時間目安:+3〜5時間
隠しボス「しんりゅう」撃破 | +10〜15時間 |
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全職業マスター | +30〜50時間 |
モンスター使い育成 | +10〜20時間 |
図鑑・アイテムコンプ | +15〜25時間 |
周回プレイ(縛り含む) | 1周25〜35時間 |
オルテガイベント完全回収 | +3〜5時間 |
まとめ
HD‑2D版『ドラゴンクエストIII』は、原作の魅力をそのままに、美しいビジュアルと新要素で生まれ変わった作品です。
クリア時間はプレイスタイルによって大きく変わり、初見なら40〜50時間、経験者なら25〜35時間、やり込み派は100時間以上と幅広く楽しめます。
特に、父・オルテガの新エピソードや新クラス「モンスター使い」は、ストーリーと戦略の両面で新鮮な体験を与えてくれます。
また、隠しボス「しんりゅう」、全職業マスター、図鑑・アイテムコンプリートなど、長期的に遊べるやり込み要素も豊富です。
ストーリーを一気に駆け抜けても良し、寄り道を重ねて世界を堪能しても良し。
HD‑2D版ドラクエIIIは、短時間で達成感を味わいたい人から、何百時間も冒険を続けたい人まで、すべてのRPGファンに応える懐の深さを持っています。