美麗な2Dグラフィックと重厚な戦略性が魅力のシミュレーションRPG『ユニコーンオーバーロード(Unicorn Overlord)』。プレイヤーは、失われた王国「コルニア」を取り戻すべく、5つの地域を解放してゼノイラ帝国との決戦に挑みます。本作は進行ルートや仲間の加入も自由度が高く、プレイスタイルによって大きく所要時間が異なるのが特徴です。
この記事では、ストーリーを進める上での各章のプレイ時間の目安や、やり込み・トゥルーエンディング分岐要素を含めたプレイボリュームを詳しく解説していきます。※一部マップ名や進行順など、軽度のネタバレを含みますのでご注意ください。
ユニコーンオーバーロードとは?
『ユニコーンオーバーロード(Unicorn Overlord)』は、アトラスとヴァニラウェアが手がける完全新作のシミュレーションRPGです。プレイヤーは仲間を率いて広大なフィールドを自由に移動しながら、リアルタイムに進行する戦略バトルを展開していきます。ファンタジー世界を舞台にした壮大な物語と、豊富な育成・編成要素が特徴です。
- ジャンル: シミュレーションRPG(SRPG)
- 発売日: 2024年3月8日
- 対応機種: Nintendo Switch / PlayStation 5 / PlayStation 4 / Xbox Series X|S
- 開発・発売元: ヴァニラウェア / アトラス
王道ながら自由度の高いゲームシステムと、高精細な2Dアートが話題となり、国内外で高評価を獲得しています。
ゲームの基本構成と章分け
『ユニコーンオーバーロード』は、主人公アレインが王国コルニアの再興を目指し、ゼノイラ帝国の支配下にある各国を順に解放していく戦略RPGです。物語の進行は大きく6つのフェーズに分かれており、各地域での戦闘・仲間集め・イベントが段階的に展開されていきます。
地域(章)構成と解放の流れ
- コルニア(プロローグ+拠点確保)
→ ゲームの基本操作を学ぶ導入パート。王都を奪還後、本格的な行軍が始まります。 - バストリア(森林と川に囲まれた地域)
→ 中規模マップ。サブクエストが多く、戦力増強に適した地域。 - ドラケンガルド(山岳地帯・騎士国家)
→ 地形効果が強く出るエリア。騎兵や空中ユニットの活躍が目立ちます。 - エルヘイム(精霊と魔法の国)
→ 魔法職や特殊ユニットの加入が多く、戦術の幅が広がる章。 - アルビオン(神殿と古代遺跡の多い島国)
→ マップが広く、終盤にふさわしい高難易度バトルが連続。 - ゼノイラ帝国本土〜最終決戦
→ 各国を解放後、ゼノイラの中心地へ進軍。ここでストーリーが大きく動きます。
各地域は自由な順序で攻略可能ですが、ストーリー進行や仲間の加入状況によって攻略推奨順や会話イベントに差異が出るため、「やり込み派」は順番を意識するとより深く楽しめます。
各章ごとのプレイ時間目安
『ユニコーンオーバーロード』は、章ごとにマップの広さや戦闘数、サブクエストの密度が異なり、それぞれでかかる時間にも大きな差があります。ここでは、主要な章(地域)ごとに、ストーリー進行+適度なサブクエ消化を前提とした平均的なプレイ時間の目安をまとめました。
コルニア(プロローグ+拠点奪還)
- 想定時間:3〜4時間
- チュートリアル+序章。王都レグリナス奪還まで。
- 主人公アレインの出自や基本システムを把握するパート。
バストリア(森と川の地)
- 想定時間:7〜8時間
- 地形が比較的優しく、序盤の育成・資金稼ぎに適している。
- ロズリンやグレンなど加入キャラが豊富。
- 装備品やリソースの基本的な入手ルートも多い。
ドラケンガルド(山岳・騎士国家)
- 想定時間:8〜10時間
- 敵が物理耐久寄りで手強く、戦略性が求められる。
- 騎兵ユニットが本格的に活躍。
- ドラケンガルド独自のサブストーリーが長め。
エルヘイム(精霊と魔術の森)
- 想定時間:8〜9時間
- 魔法ユニットや飛行ユニットが豊富に加入。
- 精霊との関わりが物語上でも重要。
- 敵が状態異常を多用し、戦術の切り替えが必要。
アルビオン(聖地と遺跡の島)
- 想定時間:9〜11時間
- 海と島の地形で戦闘が長引きやすい。
- 一部のクエストは高難度でリトライが必要な場面も。
- 中盤〜終盤の山場にふさわしいエリア構成。
ゼノイラ帝国本土〜最終決戦
- 想定時間:5〜6時間
- 最後の連戦+選択肢によるエンディング分岐あり。
- トゥルーエンドルートの場合、追加の戦闘&イベントが発生。
- キャラとの絆・加入状況によって展開が若干変化。
総合プレイ時間の目安
プレイスタイル | 総プレイ時間目安 |
---|---|
ストーリー重視 | 約35〜40時間 |
バランス型(適度な寄り道) | 約45〜55時間 |
やり込み型(仲間全加入) | 約60〜70時間以上 |
トゥルーエンド分岐条件と所要時間
『ユニコーンオーバーロード』には、いくつかのエンディング分岐が存在します。その中でも「トゥルーエンド(真エンド)」とされるルートは、特定の条件を満たした上で終盤に正しい選択肢を取ることで到達できます。
以下では、トゥルーエンドに到達するための条件と、それに伴うプレイ時間の変化について詳しく解説します(※物語の結末自体には触れていませんが、終盤の分岐構造について触れます)。
トゥルーエンドの分岐条件(おおまかな概要)
- 重要キャラを全員加入させていること(※ネタバレ防止のため名前は伏せます)
- 特に“ある王国”に関わる人物を仲間にしないと、分岐が発生せずノーマルエンドに進行します。
- 終盤の帝都ゼノイラ突入後に選択肢イベントが発生
- 特定キャラとの会話選択肢で、分岐が確定。
- 条件を満たしていないと選択肢自体が出現しません。
- 追加マップ・戦闘イベントの発生
- ノーマルエンドではカットされる“もう1段階上の決戦”が発生。
- 通常エンディングよりも重厚なラストバトルと演出あり。
トゥルーエンド到達によるプレイ時間の変化
- 件を満たしていない場合:
→ 最終決戦で終了、プレイ時間+5〜6時間前後で完走。 - 条件を満たして分岐する場合:
→ 追加戦闘+終盤イベントの発生により、+2〜4時間の延長。 - やり直し(分岐逃し)対策として:
→ セーブデータを終盤で複数残しておくことを推奨。
分岐に関する注意点
- 分岐イベントの内容や真実に近づく描写は、トゥルーエンドでしか見られない。
- 全キャラ加入+信頼度上昇+マップクリア状況などが影響するため、取り逃すと再周回必須。
- 2周目では仲間引き継ぎや難易度変更が可能なので、1周目で無理に狙わず、2周目に備える選択もアリ。
やり込み要素と時間配分の影響
『ユニコーンオーバーロード』は本編クリアだけでも満足度の高いRPGですが、やり込み要素の幅が非常に広く、プレイヤーのこだわり次第でプレイ時間は大きく変わってきます。ここでは、特に時間を消費しやすいやり込み要素を紹介し、それぞれにかかる目安時間を解説します。
全ユニット加入(60名以上)
本作では、物語進行やサブクエスト、拠点解放によって最大60名以上の仲間キャラが加入します。仲間を全て集めるためには、ほぼ全エリアの解放と、地方イベントの達成が不可欠です。
- 所要時間目安:+10〜15時間
- 特にアルビオンやゼノイラ周辺の加入イベントは取り逃しやすく、事前の準備が必要になります。
クラス育成・装備最適化
各ユニットの職業は、レベルアップだけでなくスキル強化やスキルスロットの最適化、武器・防具の厳選によって大きく性能が変わります。
- 所要時間目安:+15〜25時間
- 終盤では「パッシブスキルの構成」や「ヘイト調整」を意識する戦術的編成が求められ、1つの部隊構成に数時間かけるプレイヤーも少なくありません。
サブクエスト全制覇&国家復興
各エリアには多数のサブクエストや、復興イベント(街の施設拡張や税収アップ)が用意されています。これらを全てこなすには、マップの隅々まで探索が必要です。
- 所要時間目安:+10〜20時間
- 特定のサブクエストは時限性や特定の仲間が必要なため、計画的な進行が必須です。
絆イベント/信頼度MAXルート
一部キャラは好感度(信頼)システムによって特殊イベントや選択肢が発生します。信頼度MAX時のイベントはセリフ変化や展開の変化に影響を及ぼすため、見る価値があります。
- 所要時間目安:+5〜10時間
- 特にアレインと一部女性キャラにはエンディング変化がある(※分岐までは明かさず)。
トロフィー・実績コンプリート
PS5/Steam/Xboxなどでは、トロフィー・実績が用意されており、「すべてのクラスでの戦闘勝利」「すべての会話イベント視聴」「全スキルの習得」など、超やり込みプレイを前提とする目標も含まれます。
- 所要時間目安:100時間前後(1周で完了不可な場合もあり)
- True Zenoiranでのクリア実績なども含まれており、達成には戦略・根気・知識の全てが必要。
これらの要素に手を出していくと、単なるストーリー攻略を超えた「部隊ビルドゲーム」としての深みが見えてきます。本作は難易度ごとのバランスも丁寧に設計されており、やり込みに応じて“理想のパーティを組む喜び”を味わえるタイトルです。
まとめ|プレイ時間は自由度とやり込み次第で大きく変化する
『ユニコーンオーバーロード』は、ただストーリーを追うだけでも充実した体験が得られる一方で、各地の解放順・仲間の加入条件・戦術の奥深さなど、プレイヤーの選択によって大きく姿を変える作品です。
- 本編クリアだけであれば、約40〜50時間前後で十分に完結します。
- 5つの国家を巡る章構成はそれぞれが丁寧に作られており、攻略順によって仲間の加入時期や戦術が変化します。
- 真エンディング(トゥルーエンド)を目指す場合、分岐条件を満たして進める必要があり、+3〜5時間程度のプレイ時間が追加されます。
- さらに、仲間の全加入・ユニット育成・マップ制覇・トロフィー収集などを追い求めると、100時間以上プレイしても飽きないボリュームがあります。
やり込み派もストーリー派も、自分のペースに合わせて楽しめる構造になっており、「一度きりでは終わらせたくない」と思わせる中毒性の高さが、本作の魅力です。
プレイの計画を立てる際の参考になれば幸いです。