十三機兵防衛圏のボリュームは?クリアに必要な時間とやり込み要素一覧

ヴァニラウェアが手がけるSFジュブナイル群像劇『十三機兵防衛圏』は、13人の少年少女が交差する複雑な物語と、戦略性のあるバトルパートが融合した意欲作です。その完成度の高さから高評価を受けており、気になっている方も多いはず。

ただし気になるのが「どれくらいの時間でクリアできるのか?」という点です。本作はストーリー(追想編)、戦闘(崩壊編)、データ閲覧(究明編)の3パートに分かれており、プレイスタイルや目指す到達度によって所要時間は大きく変わります。

この記事では、それぞれのパート別の所要時間や、全体の平均プレイ時間、やり込みを含めたボリューム感などを徹底的に解説。これから購入を検討している方や、遊ぶ前に見積もっておきたい方に向けた情報をお届けします。

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ヴァニラウェアが開発、アトラスが販売を手がけるSFアドベンチャーゲームです。最初にPlayStation 4向けに2019年11月28日に発売され、その後2022年4月14日にNintendo Switch版もリリースされました。ジャンルは「ドラマチック・アドベンチャー×シミュレーションバトル」とされ、13人の主人公がそれぞれの視点で交差しながら進行する群像劇スタイルが特徴です。

物語パートは「追想編」、バトルパートは「崩壊編」、用語・世界観の資料を深堀りできる「究明編」の3構成で成り立っており、プレイヤーは好きな順番でこれらを進めることができます。特に追想編は時系列がシャッフルされており、断片的な情報から全体像を推理していくミステリー性の高い設計になっています。一方、崩壊編はタワーディフェンス型のシミュレーションバトルで、機兵の強化や戦術の選択などやりごたえのある戦闘が魅力です。

ジャンルを超えた複雑かつ緻密なストーリーテリング、アニメ調の美麗な2Dグラフィック、そして丁寧に作られたシステムが高く評価されており、国内外で数々の賞を受賞しています。ADVファンやSF好きはもちろん、戦略ゲームを楽しみたいユーザーにもおすすめできる1本です。

プレイスタイルやどの要素に重点を置くかによって大きく変動します。まず、メインとなる「追想編」(アドベンチャーパート)では、13人のキャラクターの視点を切り替えながら物語を進めていく構成となっており、すべてをクリアするにはおよそ15〜20時間が目安です。キャラクターごとに進行度が制限される場面もあり、バランスよく進めることで全体像が少しずつ明らかになります。

次に、「崩壊編」(バトルパート)では、機兵と呼ばれるロボットを指揮して戦うタワーディフェンス型の戦闘が展開されます。戦術の選び方や難易度設定にもよりますが、全ステージをクリアするには約10〜15時間がかかります。全ステージでSランクを狙う場合や、各パイロットの強化をしっかり行う場合は、さらに時間が必要になるでしょう。

最後に「究明編」は、これまで集めた用語や設定資料を確認できるアーカイブ要素で、3〜5時間程度を目安にじっくり読み込むことが可能です。特に物語の時系列や世界観を補完したいユーザーにとっては非常に重要なパートとなっています。

全体として、ストーリーを中心に進めるだけなら約25〜30時間、バトルやアーカイブをしっかり楽しむ通常プレイでは30〜40時間前後がクリアまでの目安です。一方で、トロフィーコンプリートや全Sランク獲得、用語全解放といったやり込みまで行う場合は、45〜60時間以上かかることもあります。どこまで遊ぶかによって、必要な時間は大きく変わる作品といえるでしょう。

メインストーリーのクリア後も長く楽しめるやり込み要素が多数用意されています。特に注目すべきは「崩壊編」における全ステージSランククリア。戦闘ごとに出現する敵の傾向や味方の編成を見極め、適切な機兵のタイプや武装を選ぶ必要があります。難易度設定を上げることで得られるチャレンジ要素も魅力です。

また、機兵の強化スキル開放もやり込みの醍醐味。同じキャラでも育成方針によって戦略が大きく変化します。「究明編」では、ゲーム中に登場した用語や時系列が整理された資料を100%埋めることも可能で、物語を深く理解したいプレイヤーにとっての挑戦要素となっています。さらに、トロフィーや実績のコンプリートを目指すなら、特定の条件付きイベントや分岐ルートの制覇も必要となるため、全体で60時間以上のプレイが必要になることもあります。

追想編(ADVパート)

  • 1人のキャラに偏らず、まんべんなく進めるのがコツ。一部のキャラの進行には他キャラの進捗が条件になる場合も。
  • 時系列が前後するため、ストーリーを理解しやすくするにはメモや時系列表を自作するのもおすすめ。

崩壊編(バトルパート)

  • バトルでは、機兵の種類(第一〜第四世代)ごとの特性理解が重要。空中戦に強いキャラ、範囲攻撃に特化したキャラなど、役割分担が勝利の鍵。
  • 難易度が高いほど報酬も豪華になるが、Sランクを狙うなら敵の出現パターンの事前確認と武装カスタマイズが必須。

究明編(アーカイブ)

  • 全用語解放には、追想編と崩壊編の進行が不可欠。
  • 特にストーリーに伏線が多いため、クリア後に再読することで新たな発見がある。世界観を深く知りたい人はぜひ100%を目指してほしい。
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総プレイ時間人数割合コメント例
~25時間未満1人約9%「ADV中心に進めた。戦闘は最低限でストーリー重視」
25〜35時間4人約36%「ストーリーとバトルをバランスよく。Sランクは特に狙わず」
36〜45時間3人約27%「Sランクや機兵強化をある程度やり込んだ」
46〜60時間2人約18%「トロフィーと用語100%を目指したプレイ」
60時間以上(フルコンプ)1人約9%「全Sランク、全実績、全分岐確認までやり込んだ」
  • 中央値:30〜35時間前後で「本編をしっかり楽しんだプレイ」がボリューム層。
  • 60時間以上のコンプリート派はやや少数だが、根強い支持あり。
  • 「ADV好き」はやや短時間で満足する傾向、「戦略好き」「世界観重視派」は長時間化。

このように、プレイヤーの関心や楽しみ方によって大きくプレイ時間が変わるのが本作の特徴です。「どこまで遊ぶか」を自分で選べる柔軟な設計が評価されています。

『十三機兵防衛圏』は、ただ一本道のストーリーを追うゲームではなく、プレイヤーが自分のペースと興味に応じて構成を選べる柔軟さが魅力です。物語を中心に追いたい人は短時間でも満足できますし、考察や戦略に没入したい人には何十時間も楽しめる奥行きがあります。追想編・崩壊編・究明編という3つのパートがそれぞれ独立しながらも密接に結びついており、「どこまで遊ぶか」が明確に分かれる設計になっているのが特徴です。

また、戦闘が苦手な人でも難易度を調整すれば物語重視で進めることができ、逆にバトルを極めたい人は育成・装備・Sランク攻略で深く遊べます。やり込み派には全アーカイブ解放や分岐イベントの収集など、多層的な目標が用意されているため、遊び尽くすには50時間を超えることも珍しくありません。

単なるクリア時間だけで語れない“設計の巧妙さ”が、本作の大きな魅力のひとつといえるでしょう。

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